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一粒万倍(いちりゅうまんばい)とは、

一粒の籾が万倍にも実る稲穂になる

という意味。

何事を始めるにも良い日ともされ、

仕事始め、開店、出店、お金を出すことに

吉であるとされる。

一粒のヒントやアイデアが

あなたの運を万倍にする。

ビジネス評論家石塚 毅の

ビジネス系開運コラム。

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こんにちは!

この稿が掲載されている時には

東京都の緊急事態宣言が解除されている

ことを心から願っております。

令和はコロナから始まり、

平成はバブル崩壊から始まり、

昭和も恐慌から始まりました。

歴史は繰り返す、でしょうか。


アフターコロナで「変わる」シリーズ、

シリーズ最終回の今回は「ビジネスモデル

では石塚予想から始めましょうか。


アフターコロナでビジネスモデルはこうなる。


石塚5つの予想

1不安を解消するビジネスモデルが主流になる

2営業・販促から売上までがさらに遠くなる

3IT化が先、会社は後回しの変革が起きる

4業界や職種がボーダレス化する

5令和版の同族企業が増える


それでは、以下解説します。


1不安を解消するビジネスモデルが主流になる

かつて「未来予測の達人」堺屋太一氏は

「人間は不満と不安を揺れ動く動物だ」

という名言を残していらっしゃいます。


コロナショックにより、

いま日本も世界も不満から不安へと

大きく振れたと考えます。

ということはビジネス的には

「不安を解消する」

ものが支持されるようになると思います。

だから新しくビジネスを始める人は

お客様の「不安」をたくさん集めることから

事業をスタートすると成功すると思います。



2営業・販促から売上までがさらに遠くなる

みなさんのところにも最近やたらと電話での

セールス、テレアポが掛かって来ませんか?

売上の減少を電話セールスで取り返そう!

でもお客様心理からみるとこれって難しいので

はないでしょうか。


いまコロナを悪用したオレオレ詐欺が

かなり被害を広げているそうです。

私事ですが、隣家の高齢のおばあちゃんが

150万入った通帳と暗証番号を書いたメモ

を区役所職員を名乗るオレオレ詐欺にだまされました。

その上、あろうことか自宅にやってきた

自称区役所職員=受け子に直接通帳と暗証番号

メモを手渡した(!)とのこと。

いま彼女は後悔の涙に暮れています。


コロナでいろいろなストレスが掛かる中、

一面識もない会社から電話セールスが掛かって

きて喜ぶとはとても思えないのです。


不安が高まる時代、人は購買決定に

より慎重になるでしょう。

安心できる信頼のできる人からのご紹介か、

安心感・信頼感を醸成される販売ロジックで

それなりの時間を費やさないと、売上が立た

なくなるでしょう。


お客様づくり、見込み顧客づくりを

コツコツ続ける。

目の前の売上を創るためには長い時間の

種まきが必要となる時代になるでしょう。

営業の仕事は「種まきが8割」の

時代になっているのです。



3IT化が先、会社は後回しになる

都内でタクシーに乗るとネット決済できる

タクシーが増えてきています。

それも2つのグループに分かれています。

都内のタクシーは大手4社と言われますが

実態は2強なんです。

自社だけでなく、他社も同じネット決済の

システムを使ってます。

いずれは同じグループになるのでは?

コロナショックでますますIT化が進みます。

あらゆるビジネスモデルは

IT化が先で、会社は後回しなんです。


4業界や職種がボーダレス化する

コロナショックは外食業界を直撃しています。

「3密」を守らないといけなくなり、

席数が半減以下になってしまうと、既存の

業態では売上収益モデルが成り立ちません。


でもチャンスは本業と他業の境い目にある

のです。

ここがボーダレス化すると商機が生まれます。


ここからは石塚の私見ですが、外食業なら

外食と中食と内食をボーダレス化して考える。

給食業者と外食業者がボーダレス化することでメリットが増える。

外食業と卸売業と通販業がボーダレス化して新しい業態が生まれる。

飲食店に人は集められないのならば、

食材をたくさん集めればよい。

飲食店はものすごい数の食品業者さんとの

取引があるのだから。

業務用の食材って一般流通には乗らないけど

それを小売りしてくれたらとても嬉しい。


だからあらゆる業界・職種がボーダレス化して

いくと予想します。

みなさんリーマンショックのころを思い出して

ください。

今は当たり前のコンビニでコーヒーを買うこと

当時はありましたか?

存在どころかコンビニでコーヒーをドリップして

買うことすら想像しなかったでしょう?



5令和版の同族企業が増える

コロナショックでSTAY  HOMEとなり、

家族といる時間がうんと増えました。

一定の割合で家族で1つの会社を始める

ところが増えるでしょう。

父親、母親、子がそれぞれできることを、

能力やスキル、人脈や見込み顧客を持ち

寄り、それぞれが役割分担をして経営参画

していく会社。

自営業家庭の子は営業能力も高いです。

子どもは早くから親の仕事を手伝い間近で

見ていると将来にわたってメリットが多いし

この会社のメリットの1つに「労務トラブル」

が発生しない、ことが挙げられます。

だって家族なんですから(笑)

経営者の雇用リスクはゼロです。

みんなで力を合わせて、自分たちのために

働き、2年に1度はハワイを楽しむ、

なーんて、とても素晴らしいですよね!


さて、みなさんはどう思われますか?

コロナショックでマイマスもありますが、

商人精神で新しいビジネスモデルを

どんどん創出していきましょう!

5回にわたったアフターコロナ予想シリーズは

これにて終了です。





著:石塚 毅


石塚 毅(いしづか たけし)

1970年生まれ。ビジネス評論家。担当実績7,000社、相談実績15,000人に

裏付けされた企業経営・ビジネスモデル・社風・人材の情報通で博覧強記。

話がおもしろい!と評判。

ご質問・ご相談などはこちらまで。

ishizuka@keiei-c.jp