「織部御膳」

簗田寺には三畳台目のお茶室「白月居」があります。茶の湯では11月は「炉開き」の月。5月から10月まで閉じていた「炉(=茶をいれるための湯を沸かす場所)」に初めて火を入れる日のことを指します。

茶道のお正月と言われる大切な月、11月。
その炉開きには三部の茶道具をとり合わせるのが良いと言われています。

織部(おりべ)・・・菓子器 香合
瓢部(ふくべ)・・・ひょうたん花入
伊部(いんべ)・・・備前焼 水差し

食後のデザートは、​​炉開きの時期に頂く季節のお菓子「亥の子餅」です。この「亥の子餅」の起源は古く、紫式部の『源氏物語』にも登場します。陰陽五行説で「亥」が水性に当たることから、火を入れる炉開きの月に、無病息災や、火よけの願いも込めて頂くお菓子となっています。

そんな茶の湯から物語を紡いだ季節の斎座御膳をどうぞゆっくりとお召し上がりください。

①発酵玄米
②白米 茗荷の丸結び
③季節の千切り生野菜とザクロの実
④織部錦寄せ(さつま芋、長芋、小松菜)
⑤さわもだし
⑥えのきとテンペのカリカリ揚げ 薬膳だれ添え
⑦たたき牛蒡の山椒煮、椎茸煮
⑧トトリムク(どんぐり寒天)くるみ酢味噌添え
⑨香の物 白かぶの三五八漬
⑩汁物 なめこの味噌汁
⑪食前茶 かりんと ローゼル茶
⑫甘味 亥の子餅(三杯もち)

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101 いいね! ('24/11/04 06:01 時点)