先日、新宿区の秋の文化体験プログラム
「友禅染〜半襟・染め絵の彩色〜」の半襟の回に
参加してきました!

新宿には、河川を活用した染色で栄えてきた
歴史があります。
染色には大量の綺麗な水を必要とするため、
かつては多くの工房が神田川沿いに拠を構え、
職人たちが川で布を洗う光景が名物だったそうです。
今では河川での水洗いはできなくなり、
工房の数もぐっと少なくなっていますが、
長く受け継がれてきた技と歴史は今も息づいています。

今回、会場となった 東京手描友禅工房 協美 も
落合エリアに残る工房のひとつです。
講師には大澤学さんをお迎えし、
半襟の彩色を体験しました!

モチーフは「蝶」「雪」「正月小物」の3種類から選べます。
あらかじめ金線と呼ばれる縁取りで絵柄が描かれており、
そこに自分の好きな色をのせていきます。
まずは全体を白で塗り、ベースを作ります。
しかしここからが大変。
どんな雰囲気に仕上げたいか想像しながら、
3〜4色でまとめていきます。
着物を着る方は自宅の箪笥の中身を思い浮かべながら、
ブックカバーや額装に使いたいという方は、
飾ったときの景色を想像しながら、色を決めます。

彩色で用いる色は先生が調合してくれるのですが、
この技術がすごい!
見せたままの色を作ってくれ、
他の色とのバランスや希望のイメージに合わせて
調整してくれます。

そして友禅染といえば、美しいグラデーション。
これを「ぼかし」と呼ぶそうで、
技法のデモンストレーションを見せてもらいましたが、
とても難しい…!
先生のお手本のように、
じゅわっと瑞々しい色の移行を表現するには
長い時間をかけた技術が必要なのだと実感しました。

完成品はどれも鮮やかで、
同じ図案とは思えないほど個性が溢れ、素敵でした!
作品は劣化しないよう加工してから、
後日参加者の元へ届くそうです。
手元に来る日が待ち遠しいですね...!

新宿区では、春・夏・秋の三季にわたり、
さまざまな日本文化を体験できるプログラムを
開催しています。
気になる方は、ぜひSFMのWEBサイトを
チェックしてみてください〜!

新宿区: shinjuku_city_official

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15 いいね! ('25/12/09 08:00 時点)