先日、紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAにて、
二兎社の『狩場の悲劇』を観てきました!

チェーホフによる同名小説をベースに、
彼の他作品の要素も織り交ぜながら、
二兎社主宰・永井愛さんによる脚色・演出が
施された作品です。

物語の舞台は、1880年のロシア。
元予審判事の男が、自作の小説『狩場の悲劇』を
新聞社に持ち込みます。
編集長は追い返そうとするものの、
男は勝手に内容を語りはじめ、
森番の娘オーレニカをめぐる複雑な愛憎劇と、
殺人事件の真相が真夜中の編集室で明らかになっていく…
…というストーリー。

終盤にかけて次々と殺人が起こるミステリーで、
原作における叙述トリックが
舞台上でも取り入れられていましたが、
文字で読んだときには
完全に信頼してしまった語り手なのに、
舞台上だとなぜか序盤から「ん…?」
と感じてしまう不思議。
身振りや目線、間など、身体が伴うことで、
隠されていたはずの違和感が滲み出てくるのでしょうか。
はたまた、文学と舞台というメディアの違いに
よるものなのでしょうか。

そして何より印象的だったのは、
編集長役・亀田佳明さんの存在感。
記憶の限りでは、一度も舞台からはけていないのでは?
約3時間、舞台上に居続けながら、
緻密に役を生き続ける胆力と技量に脱帽でした!

さらに本作には、原作にはない「追加のオチ」が
仕込まれています。
あの種明かしには、文学好きやチェーホフファンは特に
思わず頬を緩めてしまったのではないでしょうか。
ネタバレはぜひ劇場で!

この後、本作は全国を巡演し、
1月に再び関東へ戻ってくるとのこと。
ご興味のある方は、ぜひ劇場へ足をお運びください。

二兎社: nitosha_official

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8 いいね! ('25/11/29 04:00 時点)